矢先稲荷神社(台東区松が谷2)周辺で6月12日~14日の3日間、例大祭が行われた。
拝殿の天井に描かれた100枚の「日本馬術史」の天井画でも知られる同神社。かつて武術興隆の目的で京都三十三間堂と同じものが現在の地に建てられ、堂の廊下で行われた「通し矢」の的先にあったことから「矢先」と呼ばれたという由来を持つ。
最終日となった14日正午からは、同祭のハイライトである本社みこしの渡御が行われた。同神社のみこし渡御は台東区内の初夏の祭りシーズンを締めくくるものとして知られる。本社みこしは、松が谷の細い路地を担ぎ手たちの威勢のいい掛け声とともに巡行。初夏の陽気の中、街全体が祭り一色に包まれた。
各地のみこし渡御の様子を発信するユーチューブチャンネル「KKちゃんねる」を運営する菊池和貴さんは「ラストの宮入道中は毎回すごい盛り上がりで、どこにこんなエネルギーがあるのかと思うほどパワーが集まっていて本当に好き。圧巻だった」と熱狂の渦を振り返る。
夕方にみこしが神社に戻る「宮入り」を迎えると、境内には多くの見物客が詰めかけた。集まった人々がスマートフォンを片手に撮影するなどして見守る中、台東区の今シーズン最後のみこしは地域の安泰を願いながら無事に幕を閉じた。