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蔵前でアイリッシュ音楽日本代表バンド支援ライブ アジア史上初の快挙に弾み

(左から)須貝知世さん、豊田耕三さん、梅田千晶さん、永川剛仁さん

(左から)須貝知世さん、豊田耕三さん、梅田千晶さん、永川剛仁さん

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 蔵前の複合スペース「蔵前4273クリエイティブガレージ」(台東区蔵前4、TEL 070-6511-4273)で7月28日、「Toyota Ceili(ケーリー) Band支援ライブ 蔵前4273アイリッシュナイト」が開催された。

「Toyota Ceili Band」の豊田耕三さん

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 アイリッシュダンス伴奏専門バンド「Toyota Ceili Band」が音楽コンペティションに出場するための支援ライブとして開催した同イベント。演奏者は、坂本龍一さんや葉加瀬太郎さんの録音に参加した経験を持つアイリッシュフルート奏者でリーダーの豊田耕三さんのほか、同じくフルート奏者の須貝知世さん、ハープ奏者の梅田千晶さん。須貝さんはアイルランドの蛇腹楽器「コンサーティーナ」も披露して観客を魅了。豊田さんは楽器や音の特徴をジョークを交えて解説し、会場からは笑いが起こった。ソロ3曲を含む10曲を演奏し、観客からは「日常の疲れが癒やされる。音楽に思わず涙が出る」との声も。

 今年6月に日本で初めて、アイルランド本国のCCE(Comhaltas Ceoltoiri Eireann)公認コンペティションが行われ、同バンドがケーリーバンド部門で優勝。8月に本国で開催されるコンペティション本選に選出された。ケーリーバンド部門におけるアジアからの本選出場は史上初の快挙となる。9人のバンドメンバーは23~35歳の若手中心で、出場のための費用200万円をクラウドファンディングサイトで募っている。同イベントの入場料は全額支援金となった。

 アイルランドの音楽は口伝(くでん)の歴史があり、「譜面上にない音楽の自由度やダンスのグルーヴ感を表現できるのが魅力」という。同イベントを主催したアートプランナーの永川剛仁さんは「彼らは自分たちが知らない世界をパイオニアとして一般の人に伝えている。下町の温かさがある浅草を起点に、これからもいいものを広げる活動をしたい」と話す。豊田さんは「一人一人の応援の気持ちの重さを感じる。すでに本国でも出場が話題になっており、自分たちも発表の場を楽しんで報告したい」と意気込む。

 クラウドファンディング締め切りは8月12日まで。

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