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蔵前のギャラリーではしもとみおさん彫刻展 「いぬねこ島へようこそ!」

等身大のレトリバーの彫刻と、小さな彫刻の数々

等身大のレトリバーの彫刻と、小さな彫刻の数々

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 都営浅草線蔵前駅に近い「ギャラリーキッサ」(台東区浅草橋3、TEL 03-5829-9268)で現在、「いぬねこ島へようこそ!彫刻家はしもとみお展」が開催されている。

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 「海に浮かぶ小さな島、旅人が疲れ果ててたどり着いたその島には、あふれんばかりの木でできた彫刻の、いぬ、ねこ!旅人はその島を、いぬねこ島と名付け、島ぜんぶを、美術展にしてしまおうと考えたのでした!」というコンセプトの下、等身大の犬・猫の彫刻、42犬種の手のひらサイズの彫刻、キーホルダーなど多数の彫刻作品を紹介。販売も行う。

 彫刻家のはしもとみおさんは「動物を彫ることに人生をかける彫刻家」として知られ、タリーズコーヒー企画展やメディアでも紹介されており、はしもとさんの作品を一目見ようと地方からも訪れる。一つの彫刻を彫るのに、まず材料であるクスノキの丸太を選ぶことから始める。ペットの彫刻の依頼の場合はペットの性格に合わせた材料を選ぶため、大型犬の場合は直径が1メートルを超えることもあり、材料探しに何カ月もかけることもあるというこだわりぶりでも知られる。

 獣医師を目指していたはしもとさんは、阪神大震災で途方に暮れていた時に自宅の木にミノムシを発見し、自然の・生命の美しさに気付き美術の道に入った。「私が作りたいのは芸術作品ではなく、たった一人の、目の前に生きている、生きていた、生きものたちそのもの」と、命への愛情を込めた作品を作り続けている。

 同ギャラリー店主の瀧本佳成さんは「美術の世界について何も知らないまま2年前にギャラリーを始め、その年にはしもとさんの作品に出会い、恐れ多くも、すぐに展示を申し込んだ。やっと自分の店で展示ができ、とても感激している」と話す。ギャラリーのカウンターには、瀧本さんのペットである猫の「タラちゃん」の彫刻が置かれており、「この子は展示が終わってもここに残る」と目を細める。

 ギャラリーにはミニカフェコーナーも併設し、コーヒーやドイツの薬局のハーブティー、小豆島オリーブサイダーなどを300円で提供。「浅草橋塩麹おじさん」の「しおこうじクッキー」やカップケーキや、グッズも取り扱う。

 営業時間は12時~19時30分(日曜は17時まで)。月曜・火曜定休。

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