台東区は2025年放送の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」を契機として、さまざまな活用推進事業を実施し、都内への経済波及効果は35億4,000万円だったとまとめた。
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は2025年1月から12月までNHKで放送された、江戸時代の出版人・蔦屋重三郎の生涯を描く物語。蔦屋重三郎は江戸・吉原で貸本屋から身を起こし、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎といった浮世絵師や作家を次々と見いだし出版界の寵児(ちょうじ)となった。同作は大河ドラマ第64作。
台東区大河ドラマ「べらぼう」活用推進協議会は、「べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館」(約17万3000人来場)や「江戸新吉原耕書堂」の開設など、協議会構成団体である台東区、鉄道事業者、商店街などと幅広く関連事業を進めた。
その結果、都内への経済波及効果は、直接効果が21億8,900万円、間接効果が13億5,100万円で、合計35億4,000万円となると発表した。推計として、これらの事業における台東区への来訪者数は約26万7000人、台東区内での消費額は20億800万円と算出した。
併せて、この事業におけるメディア掲載実績から換算されるパブリシティー効果は10億8,800万円とまとめた。
大河ドラマは終わったものの、浅草北部エリアを中心とした大河ドラマ活用推進事業は継続していく。4月25日~5月31日の浮世絵スタンプラリー、5月31日の講演会「吉原と蔦屋重三郎」など、今後も取り組みを続ける。
同区文化振興課長の若山祐樹さんは「多くの方々が台東区を訪れ、江戸の文化が息づく魅力を感じていただいたのは大きな成果。引き続き蔦屋重三郎ゆかりの地として文化に触れる機会を提供していきたい」と話す。