浅草神社(台東区浅草2)周辺で5月15日から行われていた浅草の初夏を彩る風物詩「三社祭」が17日、3日間の日程を終えて閉幕した。期間中は連日、真夏日を記録する暑さとなったが、浅草の街はみこしを担ぐ威勢の良いかけ声と多くの見物客の熱気に包まれた。
初日の15日は、おはやし屋台やとび頭木やり、白鷺(しらさぎ)の舞などが連なる「大行列」や、東京都指定無形民俗文化財の「びんざさら舞」が奉納された。16日は、氏子44カ町から約100基の町内みこしが浅草寺本堂裏に集結。一基ずつおはらいを受けてから各町会へ繰り出す「町内神輿(みこし)連合渡御」が行われ、街じゅうが祭り一色に染まった。
15日~17日の3日間、都内は強い日差しが照り付け、最高気温が30度を超える真夏日が続いた。担ぎ手たちは汗を拭い、沿道からの打ち水を受けながら、暑さに負けずみこしを担ぎ続けた。
最終日の17日は、祭りの最高潮となる「本社神輿各町渡御」を実施。早朝の「宮出し」とともに、浅草神社の本社みこし「一之宮」「二之宮」「三之宮」の3基が町内へ渡御した。日没後、宮入りを迎えた浅草寺境内では、バリケードが築かれ厳戒態勢が敷かれる中、宝蔵門近くに一之宮みこしが登場。多くの観衆が見守る中、担ぎ手たちが最後の力を振り絞ってみこしを担ぎ上げる勇壮な姿が人々を魅了した。
浅草で飲食店を営む店主は「ずっと暑い日で本当にしんどかったが、無事に宮入りを見届けることができてほっとした。やはり三社祭が終わらないと浅草の夏は始まらない」と話す。
全てのみこしが宮入りし、3日間の祭りは静かに幕を閉じた。浅草の街は日常の静けさを取り戻しつつあるが、早くも来年の開催を待ち望む雰囲気が漂う。