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浅草で先輩が後輩の靴を磨く入社式 コロンブス、独自スタイルで新入社員を歓迎

平成最初に入社した先輩が平成最後の新入社員へ靴磨きを伝授

平成最初に入社した先輩が平成最後の新入社員へ靴磨きを伝授

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 東京メトロ銀座線田原町駅近くにある靴クリームと靴用品メーカーのコロンブス(台東区寿4)で4月1日、「靴みがき入社式」が開かれた。

新入社員も先輩の靴を磨いて伝統を受け継ぐ

 47回目を迎えた同式典は当時の2代目社長の発案で、1971(昭和46)年から始まった。先輩社員が指導をしながら新入社員の靴を磨き、それを学んだ新入社員が先輩の靴を磨き返すという独特の様式で、メイン商品の靴クリームについて新入社員が理解を深める目的で行われている。今年は3人が入社した。

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 3人の点呼から始まった式典は会議室で開式。社長の服部暁人さんが祝辞を述べてから採用辞令を交付し、松戸FACTORY(松戸市)の研究部門に配属が決まった松尾茜音さんが代表して受領した。

 ショールームに移動して開かれた平成最後の「靴みがき入社式」は、平成元年入社の社員が新入社員の靴を磨いて入社を歓迎。新入社員はやや慣れない手つきで先輩社員の靴を磨いて応えた。先立ってあいさつした服部社長は「時代の流れが速くなる中、靴を磨いて、腕を磨いて、心を磨く、というこれまでの伝統を受け継いでほしい」と期待を込めた。

 松尾さんの靴を磨いた中島亜紀子さんは「楽しみな人材が入社した。たくさん研究して新しい商品を生んでほしい」と期待する。松尾さんは「入社式を通じて丁寧で優しい会社だと感じた。迎え入れてくれる印象を受け、これからたくさんのことを先輩から教わりたい」と話す。

 1919(大正8)年に創業し、1948(昭和23)年に現社名に改めた同社は今年で100周年を迎える。働き方改革により社員同士が実際に顔を合わせる機会が少なくなる中、先輩社員とのコミュニケーションを図るために、今後もこの入社式を続けていくという。

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