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浅草・新仲見世の和菓子店「泰浩屋」刷新 「店は舞台、和菓子は役者」が軸

店の前で代表の山本浩平さん

店の前で代表の山本浩平さん

 浅草・新仲見世商店街の和菓子店「泰浩屋 浅草本店」(台東区浅草1)が7月13日にリニューアルオープンした。運営は「たいこうや」(同)。

看板メニューの「いちご大福」

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 テーマは「店は舞台、和菓子は役者。」。壁一面には、歌舞伎や能などの舞台背景を手がける「CHIKIRI PROJECT」の職人が手描きした松の絵が広がる。松を背景に、本わらび餅やいちご大福、みたらし団子、桜餅など、季節感の異なる和菓子を「役者」に見立てて並べる。代表の山本浩平さんは「商品を単に陳列するのではなく、一つ一つの和菓子が主役として舞台に立ち、お客さまを笑顔にできる店にしたい」と話す。

 屋号の「泰浩屋」は、父と山本さん自身の名前から一文字ずつ取った。原点は、祖父母が1950(昭和25)年に香川県で創業した菓子店。駄菓子を中心に和菓子も扱う自宅兼店舗だったといい、山本さんは「じいちゃん子、ばあちゃん子だった。親伝いに聞いたレシピを改良しながら、その味を再現している」と振り返る。

 大阪で育った山本さんは、大学卒業後に商社へ入社。入社1年目で牛タン事業の責任者に抜てきされ、百貨店やフードイベントでの催事販売に手応えを感じて2年で独立し、24歳で上京した。「テレビとマットレスと牛タンの鉄板だけをハイエースに積んで出てきた」と笑う。牛タンの移動販売やフードイベントの主催を手がける中、和菓子が朝から晩までコンスタントに売れることに気付き、祖父母の菓子店の記憶と重なったことから、2019年に和菓子専業へと転じた。2023年ごろ、現在地でポップアップ出店を開始。2024年7月に法人化し、本社兼本店として常設化した。

 同店はネット販売を行わず、対面販売にこだわる。山本さんは「何を買うかではなく、誰から買うか。お客さまと会話が生まれると、不思議と味が変わる」と話し、「父が大阪で買ってきたみたらし団子を、店の話をしながら食べると格別においしかった。食卓の先の食べる瞬間をイメージして売ってほしいとスタッフにも伝えている」と続ける。

 商品は、いちご大福(390円)、抹茶大福(490円)、本わらび餅(1,190円)、三色団子(560円)などに加え、季節の和菓子も取り扱う。

 リニューアルを記念し、7月18日にはユーチューブチャンネル「岡田を追え!!」で知られる岡ちゃんを一日店長に迎えるイベントを開く(14時~17時)。焼き印入りどら焼きや本わらび餅などの限定コラボ商品を18日・19日の2日間限定で販売し、購入客を対象に2ショット撮影やサインプレゼントも行う。

 「和の温故知新」を掲げる山本さんの夢は海外進出。「昔ながらの和菓子を今の時代に合う形で届けるのが使命。浅草発のブランドとして、いずれはパリに店を出したい」と意気込む。

 営業時間は10時~22時。

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