佐竹商店街(台東区台東3)のアーケード下で7月18日、夏祭り「サタケオドリ」が開かれる。主催は佐竹商店街振興組合。約40年ぶりの復活となる盆踊り「佐竹ゲバゲバ盆踊り」とアートマーケットを同時開催する。
同商店街は、春日通りから清洲橋通りに至る全長約330メートルの全ぶた式アーケード商店街。明治初年、秋田藩佐竹家の上屋敷跡に見せ物小屋や寄席、飲食の屋台などが並んだことに始まり、「日本で2番目に古い商店街」といわれる。過去には商店街主催の盆踊り大会も行われていたが、店主の高齢化などを背景に、近年は夏のイベントの開催が難しくなっていた。
企画したのは、商店街でギャラリー「ギャラリーしろむじ」を営む森山直美さんと、パフォーマンス一座「デリシャスウィートス」を主宰するチャーマァさんの2人。昨年から商店街でイベントを手がけていた森山さんが、友人の紹介でチャーマァさんと知り合い、互いに盆踊り好きだったことから意気投合した。約1年前に台東区へ申請し、書類作りなどの土台固めを森山さんが、現場の実働をチャーマァさんが担う二人三脚で準備を進めてきた。チャーマァさんは「足りないものをちょうど2人で補い合えた」と話す。「盆踊りは子どもからお年寄りまで誰でも輪になって踊れる。ここにあったらいいのではとひらめいた」とも。
同組合の池田正俊理事長は「店主の高齢化で、自分たちからイベントを組むのは難しくなっていた。新しい人が企画を持ってきてくれれば『じゃあやろう』となる。こうした企画ができるのは本当にありがたい」と2人の挑戦を歓迎する。
準備は「聞き込み調査」から始めたという。13年続く高円寺の盆踊りの主催者からは「踊りを踊れる人が一人いれば大丈夫」と背中を押され、墨田区や町田市でまちおこしを手がける実践者の元にも足を運んだ。
盆踊りの象徴となる櫓(やぐら)は、アーケードの道幅などの制約から従来型の組み立てを断念。打開策を探す中で、軽トラックの荷台を櫓にすることをひらいめいた。その櫓には、長野県で調達した竹をアーチ状にあしらう。当日は太鼓とチンドン屋を伴って春日通り側からパレードと共に登場し、テープカットとくす玉割りのオープニングセレモニーを経て、盆踊りが始まるところまでプログラムを組んだ。
本番に向けた踊りの練習会は6月11日から、毎週木曜日に開いている。「誰も来ないのでは」という周囲の心配をよそに、町会が掲示板への貼り出しやポスティングで募集に協力したこともあり、初回から予想を上回る参加者が集まった。曲目は「東京音頭」「炭坑節」などの定番から、子ども向けの「ドラえもん音頭」「アンパンマン音頭」、「ダンシング・ヒーロー」まで幅広く練習しているという。
当日は、3年前に近隣に移り住んだムード歌謡漫談のタブレット純さんが作詞・作曲した新しい音頭「佐竹音頭」も披露する。全4番の歌詞には全て「竹」の言葉を織り込み、「アチョイトナ」などの合いの手は町会メンバーらと録音した。タブレット純さんのライブは17時15分から。ほかに、DJの「三代目DJひょっとこ」、生演奏の「ジュンマキ堂とニューパラダイスチンドン」が出演。1977(昭和52)年に同商店街でテレビ収録が行われた縁のある「電線音頭」をみんなで踊る時間(16時台)も設け、アートマーケット(13時~)や飲食ブース、キッチンカーも並ぶ。
チャーマァさんは「事故なく、みんなが楽しめるお祭りにしたい。スリルと笑いの1回目をお楽しみに」と呼びかける。
開催時間は13時~19時(盆踊りは15時~19時)。ガード下につき雨天決行。