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蔵前の隅田川に「かわてらす」 水辺の魅力空間を創る社会実験で

「かわてらす」をPRする藤井菜央さん

「かわてらす」をPRする藤井菜央さん

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 都営大江戸線蔵前駅近くの隅田川沿いにある食堂&呑み「ボン花火」(台東区駒形2、TEL 03-5830-1180)が7月、東京都建設局が行う社会実験 「隅田川『かわてらす』」の事業者に選定された。運営はバルニバービ(蔵前2)。

「ボン花火」2階の「かわてらす」

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 「かわてらす」とは夏季に京都などでみられる「川床」の東京版。川沿いの「テラス席」という意味に加え水辺に集まる人々の表情を、太陽や水面に反射した光によって明るく「照らす」という意味から。

都からの持ち掛けに応じる形で参画した同実験は、近隣住民からの賛同を取り付け、安全性の確保や地域に貢献することを条件に行われる。

 事業者選定を受け同店では2階に28席から成る「かわてらす」を開設。風を感じるテラスから隅田川を眺め、東京スカイツリーなどの近代的なライトアップと下町風情の夜景を目前に、「にぎわいが生まれる新しい水辺空間を創出する」としている。プレス担当の藤井菜央さんは「水辺の魅力を改めて見直すきっかけとなって、人が集まる水辺空間にしたい」と話す。

 同社はこれまで一貫して「バッドロケーション戦略」をコンセプトに店舗を模索。飲食業界があまり注目しない場所に出店、「テラス席」を取り入れイベントなどに活用している。店舗デザインや施工は社内スタッフが全て担当、地代やコストを抑制し客に還元するという。

同店も幹線道路から外れたエリアにオープン。肉や野菜を豪快に焼く鉄板料理をメインに、月替わりのクラフトビールやこだわりの日本酒、約100種類の梅酒などをそろえる。店舗は1階・2階で構成し、「かわてらす」以外に86席の和モダンな空間となっている。

 京都出身の藤井さんは「鴨川の有名な川床を見ながら育ってきたので水辺は安心感がある。テラスの目の前を屋形船や水上バスが行き来する風情もうれしい。地域とのコミュニケーションを大切にして、目的を持った人たちが集まる場所にしていきたい」と今後を見据える。

 メニューは、ランチ4種(830円~)、若鶏の柚子胡椒焼き(842円)、牛肉のサイコロステーキ(1,490円)、お好み焼き(918円~)、クラフトビール(ハーフ=756円)、梅酒(432円~)など。

 営業時間は11時30分~14時(土曜・日曜・祝日は11時~14時30分)、17時30分~23時(土曜・日曜・祝日は17時~)。

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