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試作工房「浅草橋車庫」始動 「コミュニケーション誘発」する場づくり」目指す

岩沢兄弟 兄の仁さん(右)と弟の卓さん(左)

岩沢兄弟 兄の仁さん(右)と弟の卓さん(左)

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 浅草橋駅西口の清洲橋通り近くにアトリエ「浅草橋車庫」(台東区浅草橋4、TEL 03-5823-4255)がオープンして1カ月がたった。運営は「バッタ☆ネイション」。

「Garage Drinks in 浅草橋車庫 vol.01」の模様

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 台東区の「アトリエ化支援事業」の助成を受け、「試作工房」「ものづくりコミュニティー」として「コミュニケーションを誘発する場づくり」をテーマに始動した同施設。空間と家具を担当する兄の岩沢仁さんと、映像・企画を担当する弟の岩沢卓さん兄弟は「動く家具」や「モバイル什器」を製作、販売するデザインユニットで、オフィス環境の改善を図るリノベーションなどを手掛ける。

 「場所」が持つ意味や特性を最大限に生かし、それぞれの「職種」や「個」に合ったリノベーションで客のニーズに細かく対応。人間が移動するだけでなく、可動式の家具や什器を移動させ、その日の気分や状況に合ったフレキシブルな環境づくりから、人と人との関係性やコミュニケーションをより良いものにしていくという。

 イベントスペースを運営していた日本橋から、「経費がかからない」という単純な理由で移動した浅草橋だったが、近隣に住む人々との間合いの近さや親密感など、住んだことで分かった下町独特の良さがたくさんあるという。「職人やデザイナーが多いこの地域でクリエーターとしてものづくりのコミュニティーをつくっていきたい」と仁さんは話す。

 4月27日には「Garage Drinks in 浅草橋車庫 vol.01」と題したお披露目イベントを開き、地元の企業や最先端のものづくりを行う「ご近所さん」などが集まり、ものづくりコミュニティーとして一歩を踏み出した。

 仁さんは「何度も会って話して試作を繰り返すことで、より面白いものができる。人と人が出会い互いに触発し合うことで、思ってもみなかったものが生み出されることが何よりもうれしい」」と話す。

 今後も3Dプリンターやレーザーカッターなどデジタルファブリケーション機器を使ったプロトタイピングでの「ものづくりコラボ」をメインに、体験教室や製作現場見学なども積極的に行っていくという。

 営業時間は不定期。 

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