浅草神社(台東区浅草2)周辺で5月15日、浅草の初夏を彩る風物詩「三社祭」が始まった。初日の神事である「大行列」と「びんざさら舞」の奉納が行われた。
午後から行われた「大行列」では、おはやし屋台やとび頭木やり、華やかな衣装を身にまとった手古舞(てこまい)、白鷺(しらさぎ)の舞などが連なり、浅草の街を練り歩いた。柳通り、馬道通り、雷門通りを通り、雷門をくぐり浅草神社までの道中、沿道に詰め掛けた多くの見物客や外国人観光客から盛んにカメラが向けられた。
行列の到着後、浅草神社の社殿と神楽殿それぞれで東京都指定無形民俗文化財に指定されている「びんざさら舞」が奉納された。五穀豊穣(ほうじょう)や悪霊退散を祈願し、竹の板を連ねた伝統楽器「びんざさら」を打ち鳴らしながら舞う姿が、集まった観衆を魅了した。
「びんざさら舞」を見た、インドネシアから来た観光客のユニタさんは「三社祭があるので今回、日本に来た。先ほどの踊りはとても素晴らしかった。インドネシアの伝統文化とは違っていて、日本の伝統文化を学ぶのが好き」と話していた。
三社祭は、浅草寺の創建に深く関わった三柱(みはしら)の神を祭る浅草神社の例大祭。江戸の風情を今に伝える東京を代表する祭りの一つで、例年3日間で約150万~200万人の見物客でにぎわう。
16日は、氏子44カ町から約100基の町内みこしが浅草寺本堂裏に集結し、一基ずつおはらいを受けてから各町会へ繰り出す「町内みこし連合渡御(とぎょ)」が行われる。
最終日の17日には、祭りの最高潮となる「本社みこし各町渡御」を実施。早朝の「宮出し」とともに、浅草神社の本社神輿「一之宮」「二之宮」「三之宮」の3基が町内へ渡御し、日没後の「宮入り」まで浅草の街は祭り一色に染まる。