大衆酒場「泥亀(どろかめ) 浅草橋店」(台東区浅草橋1)がJR浅草橋駅近くにオープンして、10月10日で1カ月がたった。
経営は、飲食店を手がけるファイブグローバル(大阪市西区)。泥亀はもともと月島や大島で営業していた大衆酒場で、同社が店と屋号を取得し、2025年11月ごろから店の展開を進めている。浅草橋店は5店舗目で、全店直営。席数は1階・2階で90席。
店の看板は、店名と同じ名前を持つ長崎の焼酎「泥亀」。芋と麦の2種類をそろえ、ハイボールの「泥ボール」、ウーロン茶割りの「泥ーン」、ジンジャー割りの「泥ンジャー」など、「泥」の字を入れた名前の飲み方を用意する。エリアマネジャーの小松晋大(くにひろ)さんは「ブランドの基本は、まず泥亀焼酎。その上で大衆酒場の料理を楽しんでもらう」と話す。
料理は、わら焼き、もつ鍋、天ぷらを柱に、大衆酒場の定番メニューを並べる。「大衆居酒屋で『何でもある』とうたうと、何でもあるけど何もない、ということになりかねない。わら焼き、もつ鍋、天ぷらの3つをフックにしている」と説明する。
量と満足感を重視し、もつ鍋は1人前780円、厚切りにしたカツオのわら焼きは6枚で680円。「普通の料金はもらうが、その中でバリューのあるメニューを打ち出している。一度食べてもらえれば、こんなに量があるのかと満足してもらえるのでは」と小松さん。
出店地に浅草橋を選んだ理由に、月島や大島の店からのアクセスの良さを挙げる。「月島、大島はリピーターが多い店で、浅草橋にも流れてきてくれている。浅草橋でやってくれてうれしいという声も届いている」と手応えを感じている。
店内の棚には、この1カ月で客がキープした焼酎のボトル約30本が並ぶ。客層は幅広く、早い時間帯は年齢層が高め、遅めの時間帯は若い客が多いという。ボトルキープは30代後半以上が中心で、男女比はほぼ半々。カウンターで、一人で飲む女性客も多い。浅草橋店は、以前カフェだった物件の名残でカウンター席にコンセントがあり、スマートフォンで動画を見ながらボトルを傾ける客もいるという。
今後は宴会客の取り込みに力を入れる。小松さんは「まだ宴会しやすい店という認知がない。ボトルキープだけでなく、宴会するのもいいとアピールできれば」と話す。理想の店の姿として「10人前後の団体が毎日何組か来て、その一方で、1人、2人、4人ほどでボトルキープを楽しみながら泥亀を味わう客がいる状態」を描く。「少人数で通う客が団体で来ることも、その逆もある。ボトルでしっぽり飲むのと団体でワッと飲むのとでは楽しみ方が違うので、いろいろ楽しんでもらえれば」と期待する。
営業時間は16時~23時。