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台東区が「地球の歩き方」とガイドブック 蔦屋重三郎ゆかりの地を紹介

スペシャル・エディションとして発行された「地球の歩き方」

スペシャル・エディションとして発行された「地球の歩き方」

 台東区が旅行ガイドブック「地球の歩き方」と共同制作したフリーペーパー「江戸たいとうの歩き方 蔦屋重三郎」を発行し、9月3日から浅草文化観光センター(台東区雷門2)などで無料配布を始めた。

蔦屋重三郎ゆかりの吉原神社

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 蔦屋重三郎は、江戸時代中期に吉原(現在の千束)で生まれ育った版元。喜多川歌麿や東洲斎写楽を世に送り出し、葛飾北斎や曲亭馬琴の才能を見いだすなど「江戸のメディア王」と呼ばれ、2025年放送の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の主人公として注目を集めた。区内には蔦重が出版活動を始めた耕書堂跡や菩提寺の正法寺、親交のあった平賀源内や葛飾北斎の墓所など、ゆかりの史跡が多く残る。区は「蔦重ゆかりの地」のPRと区内回遊の促進を目的に同誌を制作した。仕様はA5変形判12ページのオールカラーで、発行部数は2万部。

 誌面は、蔦重の生涯を「開業期」「飛躍期」「絶頂期」「試練期」「再挑戦期」の5期に分けた年表で始まる。1772年の耕書堂開業、1783年の日本橋進出、歌麿の美人大首絵や写楽の役者大首絵の刊行、寛政の改革による出版統制と発禁処分、1797年の病没までを浮世絵と共にたどり、写楽、歌麿、北斎、山東京伝、曲亭馬琴、平賀源内、大田南畝ら7人との関係を相関図で示す。「台東区見どころMAP」では浅草、上野、谷中、蔵前の4エリアを紹介する。

 モデルコース「蔦重が生きた江戸・吉原を歩く」は浅草寺を出発点に据え、雷門から仲見世通りを抜けて吉原方面へ向かう道筋を示す。埋め立てられた水路の跡地に整備された山谷堀公園で猪牙舟(ちょきぶね)のレプリカを見た後、正法寺(東浅草1)で復刻された蔦重の墓碑に参り、見返り柳、五十間道と耕書堂跡、吉原大門跡、吉原神社(千束3)を巡る構成にした。

 「蔦重ゆかりの地」巡りのページでは、平賀源内の墓(橋場2)と源内が復元したエレキテルをモチーフにした石浜公園のトイレ、浅草寺境内の山東京伝机塚の碑、北斎が眠る誓教寺(元浅草4)、樋口一葉の一葉記念館(竜泉3)、寛永寺、上野東照宮、天保の改革で芝居小屋が移転して芝居町となった猿若町(浅草6)を取り上げる。

 巻末では「江戸たいとうの四季を楽しむ」として、三社祭、入谷朝顔まつり、隅田川花火大会、酉の市、歳の市(羽子板市)、うえの桜まつりを浮世絵と併せて紹介し、月ごとの年中行事カレンダーも掲載。台東区観光ボランティアの会が無料で案内するまち歩きツアーとして、「蔦屋重三郎ゆかりの地コース」「吉原巡りコース」「浅草南部蔦重巡りコース」の3コースを紹介する。

 文化振興課の若山祐樹課長は「大河ドラマを契機とした関心を一過性のものとすることなく、蔦屋重三郎ゆかりの地や、今も区内に息づく『江戸たいとう』の魅力を広く発信したいとの思いから本誌を制作した」と話し、「本誌を片手に、蔦屋重三郎が歩んだ足跡をたどりながら、台東区の歴史や文化を体感していただければ」と利用を呼びかける。

 配布場所は、浅草文化観光センターのほか、区役所文化振興課、上野案内所、松坂屋上野店(以上、上野3)2階)など。PDF版は区ホームページで閲覧・ダウンロードできる。

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