浅草橋の人形店「久月本社ビル」(台東区柳橋1、TEL 03-5687-5176)3・4階ホールで11月1日、「久月人形学院作品展」が開催される。
同展は、人形文化の振興を目的に1977(昭和52)年に開校した「久月人形学院」の教授資格認定者をメンバーとした「華麗会」と学院生、日本各地や香港の支部からの展示をするほか、江戸の伝統技術を体験できる講習会も行われる。
展示内容は、木製の胴体に溝を掘り、そこに布地の端を埋め込んで衣装を着せていく「木目込み人形」と、羽子板で用いられる技法で厚紙を絵の形に切り生地を貼り、その間に綿を詰め高低差を付けることで奥行きを表現する「押し絵」の約500点が展示される。
講習会では展示されている「木目込み」と「押し絵」を体験することができる。「木目込み」は、扇子や独楽(こま)など縁起物、押し絵は干支(えと)のミニ色紙と、初心者でも作れるものを予定している。講習料は無料で材料費300円が必要。
同学院は全国に支部があるほか、欧米をはじめ世界各国にも支部があり、女性を中心に日本の人形作りブームが高まっており、欧米大使館での出張教室の中から教授の資格を取った人もいるという。学院のモットーは「1人でも多くの人につくる喜びを」とし、「伝統的な技法・製法に触れることにより、日本の文化、日本の四季、物への愛情を深め、豊かな人生を歩んでもらうこと」を願っている。
開催時間は10時~18時(最終日は16時まで)。講習会は11時~15時。入場無料。11月3日まで。