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「浅草やすまる」が伝法院通りから移転 店主は芸人・タケタリーノ山口さん

店頭で店主のタケタリーノ山口さん

店頭で店主のタケタリーノ山口さん

 だし専門店「浅草やすまる」(台東区浅草1)が伝法院通りから移転して営業を再開して、7月22日で1カ月がたった。

やすまるだし各種

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 同店は2023年3月、伝法院通りに開業。愛媛県のだし出汁メーカー「やすまるだし」のだしパックを扱う。看板商品は、サバ、カツオ、ソウダガツオ、コンブ、シイタケと2種類のカツオを利かせた同店限定の「浅草だし」。

 店主はお笑いコンビ「瞬間メタル」のタケタリーノ山口さん。24歳から浅草で人力車の車夫を務めながら、2003(平成15)年にコンビを結成した。現在も、芸人、車夫、だし店の店主と「三足のわらじ」で活動する。

 だし店を始めたきっかけは、かつて共に人力車を引いた後輩が地元・愛媛でだしメーカー「やすまるだし」を立ち上げていたこと。伝法院通りの店舗に空きが出た際に声をかけると、後輩はすぐに愛媛から駆け付け、浅草土産となる「浅草だし」の開発まで買って出たという。

 「物販の経験が一度もないまま始めた」と山口さん。開店初日はシャッターを開ける直前に急に不安になったが、SNSを見た人たちが駆け付け、初日から接客に追われた。以来、「試飲してもらえば、おいしさは必ず伝わる」と店頭での試飲販売を重ね、リピーターを増やしてきた。過去にはシンガポールから来店し、キャリーバッグ持参で数十個をまとめ買いする客もいたという。

 現在は明治座(中央区)の公演時に土産ブースへも出店するほか、車夫としても時折、街頭に立つ。「本当は芸人が軸」と笑いつつ、「今はだし屋を一生懸命やっている」と話す。

 旧店舗は物販のみだったが、新店舗では飲食の提供が可能になり、「座って飲める立ち飲み屋」と銘打ったスペースを併設。焼酎をだしで割った「だし割り」や、やすまるだしが手がける「だし屋が本気で作ったお茶」を使った緑茶ハイを提供する。

 オリジナルカップには、山口さんの決めぜりふをもじった「だしを天空に突き上げたんだよー」「緑茶を天空に突き上げたんだよー!」の文字をあしらう。「このだし割りや緑茶ハイはうちでしか飲めない。『おいしい』と言われ、お代わりする客が多い」と胸を張る。

 移転から1カ月がたち、山口さんは「想定通りの赤字。夏を乗り切って、冬はだし割りで勝負したい」と笑う。「派手にバズることは考えず、一つ一つ丁寧に売っていくだけ。口コミで広がっていけば」とコツコツ型を自認する。「将来は、『浅草に来たらホッピー通りに行く前に、ここでだし割りを一杯引っかけるのが定番』と言われる店にしたい。地元の人にも観光客にも愛される店を目指す」と意気込む。

 営業時間は10時~19時。

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