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新御徒町で柴田剛監督初期作品上映 デジタルリマスターで一夜限りの公開

mograg galleryで柴田剛監督の「NN-891102」上映

mograg galleryで柴田剛監督の「NN-891102」上映

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 つくばエクスプレス新御徒町駅近くの「mograg gallery(モグラグギャラリー)」(台東区元浅草1、TEL 03-5830-7647)で8月29日、柴田剛監督の初期作品「NN-891102」の上映会が開かれる。

柴田剛監督の「NN-891102」

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 2010年にデジタルリマスタリングされてから初公開となる同会では、柴田監督と共に同作を鑑賞する。上映はmograg galleryの設営時に柴田監督が遊びに来たことがきっかけだという。同ギャラリーオーナーの太田素子さんは「限定25人というアットホームな空間。鑑賞後は監督に作品意図を聞くなどコミュニケーションを取ってほしい」と期待をのぞかせる。

 1999年に公開された「NN-891102」は、「堀川中立売」や「おそいひと」などを手掛けた柴田監督の初期作品。タイトルは「Nagasaki Nuclear8月9日11時02分」を意味し、5歳の時に原爆の爆音を録音した主人公の「音」に取りつかれた生涯を描く異色作。出演は長谷川隆也さん、西田有祐さんほか。柴田監督は「長崎原爆の『音』にとらわれた少年の生きざまを通じ、人々が『核』によってどれだけの影響を受けたか、そのバリエーションの一つを提示したいと思い、物語を創作した」と話す。

 2015年は戦後70年の節目。柴田監督は「広島、長崎、福島と3度の核の脅威にさらされている日本人として、それがいかに嫌なものかを伝えるため、映画を作ることで何ができるかを考えた」と作品に込めた思いを語る。太田さんは「作り手のメッセージを通じ過去や現在の問題について考えること、見る人や鑑賞するタイミングによって作品の見え方が変化することが映画の面白さ。このような機会を持てたことがうれしい」と話す。

 開催時間は19時~。入場料は1,000円(1ドリンク付き)。定員は25人(先着予約制)。予約はホームページで受け付ける。

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