浅草寺(台東区浅草2)の宝蔵門に懸かる「小舟町大ぢょうちん」を新調するため、5月21日に引き下ろし作業が行われた。同大ぢょうちんは10月下旬まで不在となる。
小舟町の大ぢょうちんが新調されるのは、前回の2014(平成26)年10月の掛け替え以来、12年ぶりとなる。宝蔵門の中央につるされている大ぢょうちんは、高さ3.8メートル、幅2.7メートル。総重量は約400キロにも及び、浅草寺の顔である雷門の大ぢょうちんに次ぐ迫力で、連日多くの参拝客を出迎えてきた。
浅草の寺院に「小舟町」と記された大ぢょうちんがあるのには、江戸時代からの深い歴史がある。当時、日本橋小舟町は魚河岸などが軒を連ねる江戸の中心地だった。1659年、小舟町の商人たちが信仰の厚さと江戸っ子の心意気を示すため、町名を大書きした大ぢょうちんを浅草寺に奉納したのが始まりとされている。現在に至るまで、同町会や有志によって定期的に掛け替えられており、350年以上の歴史がそのまま受け継がれている。
引き下ろし作業を見守っていた都内在住の男性は「初めてちょうちんが下ろされる作業を見てドキドキした。少しの間、ちょうちんがないのは寂しい」と話していた。
約半年の間、宝蔵門の顔である大ぢょうちんの姿は見られなくなるが、秋には真新しい朱色に彩られた小舟町大ぢょうちんが再び浅草の街を飾る予定。