ジンギスカン店「メリーさんのひつじ」(台東区浅草2、Mr.デンジャー跡地)が9月15日、グランドオープンする。現在はプレオープン中で、開店に向けてちょうちやのれんなど準備を進めている。
オーナーの佐々木啓(ひらく)さんの本業は、看板に関わる建設関連業。飲食店は、浅草地下街のバー「どん底」、カフェ「カドウラ」、埼玉県内の豚ホルモン焼き店「ウルトラ」に続く4店舗目となる。バー「どん底」はウイスキー「イチローズモルト」の専門店を作りたかったことが、カフェはコロナ禍に買ったコーヒーの焙煎機を置ける場所を探していたことが、それぞれ開業のきっかけだったという。
「刺激がすごく好き。ある程度一通りこなしてしまうと、もっと刺激が欲しくなる」と佐々木さん。ジンギスカンは以前から温めていた構想だった。豚ホルモン焼き店でジンギスカンを出す案が出た際には「ジンギスカンがあったら、豚を食べなくなるだろう」と反対したといい、単独の店として出す機会をうかがっていた。今回の物件が出たことを聞き、すぐに手を挙げた。
店名は、佐々木さんが「自分の中ではジンギスカンの最高峰」と話す札幌の店にちなむ。当初は同店にならって「メ」という一文字の店名にするつもりだったが、西浅草のスナックのママに話したところ「『メ』だけだと分からない。だったら『メリーさんのひつじ』にしなさいよ」と言われ、そのまま採用した。
黄色の看板やロゴ、店内の壁画を手がけたのは、浅草を拠点に活動するアーティストのESOWさん。店の色はレモンイエローに「一発で」決まった。もこもことした毛を思わせる書き文字の店名、羊にまたがって前方を指さす男性の壁画などが、店内・シャッターをポップに彩る。店頭には「国産生ラム」と大きく掲げた。
売りは肉の鮮度という。北海道から仕入れた羊肉を冷凍せずに使い、塊のまま置いて注文ごとに切り出して提供する。「全く臭みのない肉を、新鮮なうちに提供する」と佐々木さん。切り出して出すスタイルは前述の札幌の店に学んだといい、「羊が苦手な人でも食べられると思う」とも。
ランチは、羊のバラなど端材の肉をキャベツと炒める鉄板焼きや焼きそば、ハンバーグなど3種類ほどを用意する。席は1階11席。2階は予約制とし、ナチュラルワインを飲みながらゆっくり羊肉を味わう場として1階と分けて利用する。ワインは国産にこだわり、今回は山梨県産を赤白ロゼそろえた。
来てほしい客層について、佐々木さんは「本当にジンギスカン好きな人」と話し、地元客か観光客か、日本人か外国人かは問わないとする。近隣にジムがあることから、トレーニング後に立ち寄る格闘技愛好者にも期待を寄せる。
今後については「とりあえずはジンギスカン、東京でナンバーワンを目指す。大衆っぽいんだけど実は国産を出しているんだよ、という店にしたい」と話す。手頃な物件が見つかれば、ジンギスカン店の2店目を出したい考えも示す。
営業時間は12時~15時、17時~22時。